【3/9】ゴールド相場レポート|米CPI発表控え調整の動き

本日の相場サマリー

3月9日の金(XAUUSD)相場は、東京時間序盤から軟調な展開となった。始値5105.33ドルから取引を開始し、欧州時間にかけて徐々に水準を切り下げた。ロンドン時間序盤には5080.02ドルまで下落し、本日の安値を記録。その後はやや持ち直したものの、終値は5091.19ドルと始値を下回る水準で取引を終えた。

高値は5111.13ドル、安値は5080.02ドルとなり、日中の値幅は約31ドル。終値ベースでは前日比で約14ドルの下落となった。

値動きの背景・要因

本日の金相場の軟調な動きは、主に3月11日に予定されている米2月消費者物価指数(CPI)発表を控えたポジション調整の動きが影響したとみられる。市場予想ではCPI前年比が2.2%、コアCPI前年比が2.6%と、前月からやや鈍化する見通しとなっているものの、インフレ動向を確認するまでは積極的な買いを見送る姿勢が強まった。

また、日本時間午後に発表された日本の経常収支が941.6億円と市場予想(1254.1億円)を下回ったことも、リスク回避的な動きを誘発した可能性がある。調整済み経常収支は3145.0億円と予想を上回ったものの、商品貿易収支が-600.4億円と赤字に転じたことが嫌気された。

米国市場では、週後半に複数の重要指標発表が控えていることから、投資家が様子見姿勢を強めている状況が金価格の重石となった。

注目された経済指標

本日発表された主要な経済指標は以下の通り。

  • 日本・経常収支(1月): 941.6億円(予想:1254.1億円、前回:728.8億円)
  • 日本・調整済み経常収支(1月): 3145.0億円(予想:2718.7億円、前回:2697.1億円)
  • 日本・商品貿易収支(1月): -600.4億円(予想:1840.2億円、前回:134.9億円)
  • 日本・景気ウォッチャー現状判断(2月): 48.9(予想:46.4、前回:47.6)
  • ユーロ圏・Sentix投資家信頼感(3月): -3.1(予想:2.2、前回:4.2)

特に注目されたのは、ユーロ圏のSentix投資家信頼感指数が予想を大きく下回り、マイナス圏に転落したこと。欧州経済への懸念が高まる中、安全資産としての金の需要を一部支える要因となった。

明日以降の注目点

3月10日は日本の実質GDP改定値(第4四半期)が発表される予定。前期比0.1%、前年比0.2%の予想となっており、速報値と同水準が見込まれる。また、日本のマネーストック統計や民間消費、設備投資などの詳細データも公表される。

米国では中古住宅販売件数(2月)が発表予定。前月比-5.6%、販売件数375万件の予想となっており、住宅市場の動向が注目される。

最大の焦点は3月11日の米2月CPI発表。前月比0.3%、前年比2.2%の予想となっており、インフレ鈍化が確認されれば金相場にとって支援材料となる可能性がある。一方で、予想を上回る結果となった場合は、FRBの利下げ期待が後退し、金価格の下押し圧力となることが警戒される。

また、12日には米耐久財受注や新規失業保険申請件数、13日には米GDPやPCE価格指数など、重要指標が続く予定となっている。

まとめ

3月9日の金相場は、米CPI発表を控えたポジション調整の動きから軟調な展開となり、5080ドル台まで水準を切り下げた。日本の貿易収支悪化やユーロ圏の投資家信頼感低下など、世界経済への懸念材料が散見される中、安全資産需要と利下げ期待後退のせめぎ合いが続いている。

今週後半に集中する米経済指標の結果次第では、金相場の方向性が明確になる可能性がある。特にCPIやPCE価格指数といったインフレ指標の動向が、今後の金相場を左右する重要な材料となるだろう。

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